2017年に、30歳以上のイギリスとスコットランド人8万人を対象にした研究結果が発表されました1。
それは、週2以上の筋トレであらゆる病気の死亡率が23%減少し、がんによる死亡率も31%減少する というものです。
ジムでの筋トレと自重での筋トレの比較
以下の図は、あらゆる病気に対して筋トレがどの程度効果があるのかを示した図になります。
下に行くほど、病気になる確率が低いことを表しています。
以下の4つのグループに分けて計測しています。
- 筋トレを行わなかったグループ(No Strength Exercise)
- ジムで筋トレをしたグループ(Gym-Based Only)
- 自重トレをしたグループ(Own-Body-Weight Only)
- ジムと自重を混ぜたグループ(Both)
ジムでの筋トレ・自重トレともに効果を示していますが、どちらも混ぜて行った場合に最も効果を発揮していることが分かります。
※ちなみにジムでの筋トレは、フリーウエイトやマシンを使ったトレーニングのことを表しています。
有酸素と筋力向上トレの比較
また、有酸素トレと筋力向上を目的としたトレを比較すると、以下の研究結果が得られました。
A) すべての病気に対する影響
B) 心血管疾患に対する影響
C) がんに対する影響
- 筋力向上トレにも有酸素トレにも当てはまらなかったグループ(Neither Guideline)
- 筋力向上トレと有酸素トレを行ったグループ(Both Guidelines)
- 筋力向上トレを行ったグループ(Strength Only)
- 有酸素トレを行ったグループ(Aerobic Only)
有酸素トレも筋力向上を目的としたトレも同様に、病気になる確率を減らすのに貢献しました。
しかし、がんになる確率の減少には筋力向上を目的としたトレで優位に効果が見られました。
有効な筋トレの頻度
この研究によると、病気になる確率を減少させるための筋トレの頻度は、月8~14回(週2~3.5回) が最も効果的であることが分かりました。
それ以上の筋トレで効果がより向上することはなかったそうです。
まとめ
筋トレが健康によい影響を与えることはこれまでも言われてきましたが、大規模な研究を通して、揺るぎない事実となりつつあります。
このブログでは筋トレ初心者に向けて、筋トレの方法も解説していきたいと思っているので、是非参考にしてみてください!
Does Strength-Promoting Exercise Confer Unique Health Benefits? A Pooled Analysis of Data on 11 Population Cohorts With All-Cause, Cancer, and Cardiovascular Mortality Endpoints ↩︎