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【最新版】人気プロテイン20選を徹底比較。コスパ最強のプロテインは?

2020.06.14

本記事の対象者

プロテインを飲んではいるけど、「このプロテインでいいんだろうか。」「せっかくなら安くて効果のあるプロテインを選びたい。」「プロテイン代が結構かさむので節約したい。」と思うことはありませんか?
本記事では、そんな方に向けておすすめのプロテインの紹介プロテインの選び方を解説します。

筆者の紹介

  • 東京工業大学アメフト部出身。その後アメフト部のコーチに就任。
  • 筋トレ・プロテイン歴15年
  • IT系のエンジニアを集めたエンジニア筋トレ部を設立。
  • エンジニア健康サミットを定期開催。

コスパ最強のプロテインは「X-PLOSION(エクスプロージョン)のプレーン味」

1位. 「X-PLOSION(エクスプロージョン)のプレーン味」
2位. 「MYPROTEIN Impactのノンフレーバー」
3位. 「WPC PUREのプレーン味」

結論から言うと、20種類のプロテインタンパク質含有量・ロイシン含有量・価格で比較したところ、筋トレ・ダイエット向けのコスパ最強のプロテイン「X-PLOSION(エクスプロージョン)のプレーン味」でした。
筆者自身、恥ずかしながら最近までこのプロテインの存在を知りませんでしたが、成分を計算すると、私が知るプロテインの中では間違いなく最高コスパでした。

エクスプロージョン

続く「MYPROTEIN Impact」はセール中だと最もコスパがよくなることもあるので、お買い求めの際はMYPROTEINのセールが開催されているかも確認してみてください。
30%以上のセールが行われていると、「MYPROTEIN Impact(ノンフレーバー)」の方が「X-PLOSION(エクスプロージョン)のプレーン味」よりもコスパが良くなります。
※ 最近MYPROTEINに虫が入っているという事件が起きました。品質が気になる方は、X-PLOSIONなど国産のものをおすすめします。

続いて、これらのコスパの根拠について説明する前に、プロテインを選ぶ際に見るべきポイントについて解説します。
そんなことより早く根拠となるデータが見たいという方は、コスパの良いプロテインランキングまでスキップしてください。

コスパの良いプロテインの選び方

目的によってプロテインのコスパは変わる

まずはじめに、コスパの良いプロテインを選ぶためには、プロテインを飲む目的を明確にする必要があります。
目的によって、選ぶプロテインは変わってくるので、ここは大変重要なポイントです。

筋肥大なのか、ダイエットなのか、美容目的なのか、ご自身がプロテインを飲もうとする目的を一度考えてみてください。

目的別のポイント

目的が決まったら、目的に合ったプロテインを選別します。
ここでは、「筋肥大」「ダイエット」「美容」の3つの目的の場合に、どのプロテインを選ぶべきか解説します。

筋肥大が目的の場合

筋肥大が目的の場合は、ホエイプロテインを選ぶようにしましょう。
ホエイプロテインには、筋タンパク質の合成を促すロイシンの含有量が多く含まれています
ロイシンの筋肥大への効果は様々な研究で言われています。
2013年のTyler A Churchward-Venneらによる研究1でも、ホエイプロテインの量が少なくても十分なロイシンを摂取すれば、ホエイプロテインが多い場合と遜色のない筋肥大の効果を示すことが報告されました。

以下の表はタンパク質の種類別におけるロイシン含有量を表したものです。
ホエイのロイシン含有量が高くなっているのが分かると思います。

タンパク質の種類ロイシン含有量(%)
ホエイ11.1
カゼイン10.4
ソイ8.2
小麦7.5
卵白8.9

ダイエットが目的の場合

ダイエットが目的の場合も、ホエイプロテインを選ぶようにしましょう。
ホエイプロテインはソイやカゼインよりも空腹感を抑える効果が高いことが分かっています2
また、626人を対象にしたメタアナリシス3でもホエイプロテインが体重・体脂肪ともに大きく減少させる効果が有ることが報告されています。

朝食に10%のタンパク質を摂取した場合の、空腹度の推移(2)。ホエイが最も空腹度を抑えることができています。

空腹度の推移

美容が目的の場合

美容が目的の場合は、ソイプロテインがオススメです。
ソイプロテインは、抗酸化・抗炎症化作用が高いことが示唆されています。

激しい運動をすると、体内で活性酸素が発生し、身体の細胞を傷つけることが知られており、これを酸化ストレスと呼びます。
2004年の研究4によると、運動後の血漿の抗酸化状態を調べたところソイプロテインを摂取したグループで運動後の酸化状態が軽減されたという報告がなされています。

以下は、トレーニング前後における血漿抗酸化状態を表したグラフです。
ソイが最も酸化状態を抑えられています。

トレーニング前後の血漿抗酸化状態

また、ホエイプロテインでは不足しがちなアルギニンがソイプロテインには多く含まれています。
アルギニンはコラーゲンの原料として合成を促進します。

表記の見方

タンパク質含有量必須アミノ酸の配分を確認することが大切です。
タンパク質の含有量と必須アミノ酸の配分が、そのプロテインの質を表しています。

今回は筋力向上目的でホエイプロテインを選ぶ際の表記を見ていきます。
筋力向上が目的の場合、「タンパク質含有量」と、目的別のポイントでも説明した「ロイシン(必須アミノ酸の一つ)含有量」に注目して選びましょう。

例えば、Optimum NutritionのGOLD STANDARDを見てみましょう。

タンパク質の含有量は商品の説明欄か、成分表を見れば大体分かるようになっています。

GOLD STANDARDの成分
GOLD STANDARDの場合、1 Scoop(31g)あたり、24gのタンパク質が含まれています。
なので、1kgの製品を購入した場合のタンパク質の含有量は、以下の通りです。
1000 ÷ 31 × 24 ≒ 774(g)

タンパク質の含有量を見る場合は無水換算値かどうかも注意してみるようにしてください。
無水換算値に関しては、「プロテインは無水換算値じゃなくてタンパク質量を見るべし」で詳しく解説しているので、合わせて確認してみてください。

次に、ロイシン含有量を見てみましょう。

ロイシン含有量まで記載してある商品はほとんどありません。
BCAA(バリン・ロイシン・イソロイシン)の含有量等が記載されていることがほとんどです。

なので、Googleで 「商品名 ロイシン」「商品名(英語) Leucine」 などで検索して調べます。
それでも分からない場合は、お問い合わせすると大体教えてくれます。
GOLD STANDARDの場合、こちらのサイトによると、ロイシン含有量は、1 Scoope(31g)あたり、2470mgでした。

筋力向上目的でホエイプロテインを購入する場合は、これらの分量と実際の価格を比較して、コスパを検討する必要があります。

コスパの良いプロテインランキング

上記で見たポイントについて、20数種類のプロテインを比較しました。

タンパク質あたりの価格ランキング

タンパク質あたりの価格が最も安いのは、「X-PLOSION(エクスプロージョン)のプレーン味」でした。
また、プレーンとそれ以外の味ではタンパク質の含有量の違いからタンパク質あたりの価格が結構違うので、自分にあった味とコストのバランスを考えて選んでみてください。

ランキングホエイプロテイン価格(タンパク質1kgあたり)
1X-PLOSION(プレーン)2,065円
2WPC PURE(プレーン)2,301円
3X-PLOSION(ミルクチョコ)2,620円
4nichie WPC2,826円
5MYPROTEIN Impact WPC(ノンフレーバー)2,949円
6NITRO TECH WHEY GOLD(WPI)3,001円
7ALLWHEY Classic(チョコレート)3,144円
8MYPROTEIN Impact WPC(ミルクティー)3,296円
9WPC PURE(ココア)3,326円
10ALPRON WPC ホエイプロテイン(チョコ)3,346円
11ビーレジェンド(ナチュラル)3,467円
12GronG WPI(ナチュラル)3,527円
13GOLD STANDARD(ダブルリッチ)3,667円
14nichie WPH4,222円
15nichie WPI4,247円
16Champion PURE WHEY PLUS4,385円
17VALX(プレーン)4,672円
18ザバス ホエイ100(ココア)5,596円
19Kentai パワーボディ100%ホエイ(ミルクチョコ)5,797円
20HYDRO WHEY(WPH)5,825円
21グリコ マックスロードホエイプロテイン7,093円
22GOLD’S GYM CFM Whey Protein(バナナ)8,533円

ロイシン含有量ランキング

ロイシン含有量が一番多いのは、VALXのプレーン味」でした。
7月現在プレーン味は売り切れており、チョコ味のみ購入可能です。

ランキングホエイプロテインロイシン含有量g(タンパク質100gあたり)
1VALX(プレーン)13.48g
2HYDRO WHEY(WPH)12.75g
3MYPROTEIN Impact(ノンフレーバー)12.72g
4GronG WPI(ナチュラル)12.19g
5ビーレジェンド(ナチュラル)11.97g
6GOLD’S GYM CFM Whey Protein(バナナ)11.83g
7nichie WPI11.5g
8Champion PURE WHEY PLUS11.34g
9Kentai パワーボディ100%ホエイ(ミルクチョコ)11.29g
10X-PLOSION(プレーン)11.1g
11X-PLOSION(ミルクチョコ)11.1g
12ALPRON WPC ホエイプロテイン(チョコ)10.44g
13nichie WPH10.4g
14MYPROTEIN Impact(ミルクティー)10.39g
15GOLD STANDARD(ダブルリッチ)10.29g
16WPC PURE(プレーン)10.1g
17ALLWHEY Classic(チョコレート)10.05g
18WPC PURE(ココア)9.4g
19nichie WPC8.18g

ロイシンあたりの価格ランキング

ロイシンあたりの価格が最も安いのは、「X-PLOSION(エクスプロージョン)のプレーン味」でした。

ランキングホエイプロテイン価格(ロイシン1gあたり)
1X-PLOSION(プレーン)18.60円
2WPC PURE(プレーン)22.78円
3MYPROTEIN Impact(ノンフレーバー)23.18円
4X-PLOSION(ミルクチョコ)23.60円
5GronG WPI(ナチュラル)28.93円
6ビーレジェンド(ナチュラル)28.95g
7ALLWHEY Classic(チョコレート)31.28円
8MYPROTEIN Impact(ミルクティー)31.73円
9ALPRON WPC ホエイプロテイン(チョコ)32.05円
10nichie WPC34.55円
11VALX(プレーン)34.66円
12WPC PURE(ココア)35.38円
13GOLD STANDARD(ダブルリッチ)35.63円
14nichie WPI36.93円
15Champion PURE WHEY PLUS38.80円
16nichie WPH40.60円
17HYDRO WHEY(WPH)45.70円
18Kentai パワーボディ100%ホエイ(ミルクチョコ)51.35円
19GOLD’S GYM CFM Whey Protein(バナナ)72.11円

こうしてみると、「X-PLOSION(プレーン)」のコスパが高いことが分かります。

プロテインポジショニングマップ

ホエイプロテインのコスパを考える上では、ロイシン含有量(タンパク質の質)タンパク質あたりの価格が重要であることを述べてきました。
そこで、ロイシン含有量を横軸に、タンパク質あたりの価格を縦軸にした比較表がこちらになります。

プロテインのポジショニングマップ


マップの右上のエリアがコスパが良いエリアになります。
マップを見て分かる通り、WPCホエイプロテインでは、X-PLOSIONMYPROTEIN Impactあたりがコスパが良いと言えます。

一方、WPIではNITRO TECH WHEY GOLDがお買い求めやすくなっています。

WPCとWPIの違いについては、「ホエイプロテインのコンセントレートとアイソレートって何が違うの?」で詳しく説明しているので、よかったら見てみてください。

X-PLOSION(プレーン)

安さと品質の高さを兼ね備えているの特徴です。プレーンが最もコスパが高いですが、それ以外の味でも十分コスパが高いです。
「Amazon(アマゾン)」で購入することができます。

X-PLOSION(味付き)

X-PLOSIONのプレーンよりはコスパは劣りますが、それでも大変コスパが高いです。
プロテイン初心者の方や、美味しく飲みたいという方は味付きもとてもおすすめです。
X-PLOSIONの味付きの中でおすすめなのは、人気ランキング2位で、筆者の個人的な感想では1位のブルーベリー味と、人気ランキング1位で安定の美味しさのミルクチョコレート味です。

MYPROTEIN Impact(マイプロテイン インパクト)

価格の割にロイシン含有量が多く、味も美味しいので、初心者の方でも飲みやすいのが特徴です。
定期的にセールをやっている(ゾロ目の日など)ので、そのタイミングで購入すると、さらにコスパが高くなります(30%以上のセールで最もコスパが高くなります)。
「公式サイト」 があるので、そこで購入するのが良いでしょう(はじめてMYPROTEINで購入する方は、こちらから登録していただければ1,000円割引になります)。

セールや味に関する情報は、「マイプロテインのコスパを他社と徹底比較!セール時期や人気の味まで」にもう少し詳しく書いてあります。

NITRO TECH WHEY GOLD(ダブルリッチチョコレート)

WPIの割に価格が安いのが特徴です。
牛乳でお腹を壊してしまう人にはWPIをおすすめします。
「iHerb(アイハーブ)」が最も安く購入できると思います。

おすすめのプロテイン紹介は以上です。
本記事の注釈や参考論文は以下につけておきます。

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ITエンジニア筋トレ部部長(@physique_engine)


  1. Leucine supplementation of a low-protein mixed macronutrient beverage enhances myofibrillar protein synthesis in young men: a double-blind, randomized trial ↩︎

  2. Dose-dependent satiating effect of whey relative to casein or soy ↩︎

  3. New Meta-Analysis Builds on the Power of Whey Protein for Improved Body Composition ↩︎

  4. Soy versus whey protein bars: Effects on exercise training impact on lean body mass and antioxidant status ↩︎