なんとなく勧められるがままにホエイプロテインを飲んでいる方も多いと思います。
今回はそんな方のためにホエイプロテインの特徴や他のプロテインとの比較を分かりやすく解説します。
プロテインの種類
プロテインにはホエイ・ソイ・カゼインというプロテインがあります(他にもありますが、有名所としてこの3つを抑えておけば大丈夫でしょう)。
簡単に特徴を説明すると以下の通りです。
ホエイプロテイン
吸収速度が早く、必須アミノ酸を多く含みます。
トレーニング前後などの吸収速度を早めたい時に飲むのをオススメします。
ソイプロテイン
吸収速度は中くらいです。
抗酸化・抗炎症化作用があり、美容や健康を意識している方にオススメです。
カゼインプロテイン
吸収速度が遅く、血中のアミノ酸濃度を緩やかに上昇させます。
就寝前など長時間プロテインを摂取できない時にオススメです。
筋タンパク質の合成率の比較
以下のグラフが示すように、ホエイプロテインは最初の3時間でより強い筋タンパク質合成率を示します。
一方でカゼインプロテインはその後の3時間でより強力な合成率を示しました。
参照論文には記載がありませんでしたが、ソイはホエイとカゼインのちょうど中間くらいの性質を示します。
Whey and casein labeled with L-[1-13C]leucine and muscle protein synthesis: Effect of resistance exercise and protein ingestion
プロテイン毎の成分比較
以下の表は5大タンパク質の違いを参照させていただきました。
こちらを見ても分かる通り、ホエイは筋タンパクの合成を促してくれるロイシンが豊富であることが分かると思います。
ホエイプロテインの種類
ホエイプロテインには製法による違いで、WPCとWPIという2種類のプロテインが存在します。
図に示した通り、どちらも原料は牛乳になります。
比較すると以下のような違いがあります。
WPC(Whey Protein Concentrate) | WPI(Whey Protein Isolate) |
---|---|
値段が安い | 値段が高い |
吸収が遅い(※1) | 吸収が早い |
下痢しやすい(※2) | 下痢しにくい |
タンパク質含有量70 ~ 80% | タンパク質含有量90%以上 |
免疫効果が高い(※3) | 免疫効果がそれなりに高い |
※1 ホエイなのでどちらも吸収速度は早いです。
※2 乳糖が含まれるため、牛乳で下痢しやすい人は下痢しやすい。
※3 ホエイはシステインという免疫力を高める物質の材料を含む。WPCは更に免疫グロブリンやラクトフェリン等の免疫を高めるタンパク質を含む。
オススメのホエイプロテイン
niche ホエイプロテイン WPC
コスパの良いWPCプロテインです。
味はプレーンのみです。
WPC PURE
こちらも同じくコスパの良いWPCプロテインです。
味はプレーンのみです。
GOLD STANDARD
WPIとWPCを混合させたプロテインです。
ロイシン含有量も豊富です。
味も豊富なので、飲みやすいプロテインです。
MYPROTEIN Impact
WPCプロテインです。
ロイシン含有量も豊富で、味も色々な種類があります。
定期的にセールがあるので、そのタイミングで是非お試しください。